タラートタイ再び
ソンクラーンの中日、ココナッツの実と魚を買うためにタラート・タイに立ち寄ってみた。
ココナッツの実は、この頃マシュマロちゃんが妙に食べたがる。前回も10個で270バーツで買ったが、今回はソンクラーン中だったためか、350バーツもした。
ココナッツ・ジュースは、カリウムを多く含み、たくさん汗をかいた後の水分補給、イオン補給には最適。言わば最強のスポーツ・ドリンク。
それから、白いココナッツミルクの部分に含まれるココナッツオイルは、母乳とココナッツオイルにしかあまりない中鎖脂肪酸であるラウリン酸を多く含み、長鎖脂肪酸と比べて10倍も代謝が速いということでダイエット中の食料としては最適。
今回買ったココナッツは前回のものよりも少し成熟していて、ココナッツ・ジュースはより甘く、ココナッツオイルの白い部分は分厚かった。だから高かったのかもしれない。
好物のカヌンもあったが大きすぎたので買わなかった。
次に、念願の魚貝売り場に行ってみた。
魚貝売り場と言うよりは、魚貝も鶏肉も豚肉もあるというナマモノコーナー。
残念だったのは、
特に変わった魚はなかったこと。
海産の魚の鮮度が悪かったこと。
イカ、カニ、貝の種類、鮮度も期待を大幅に下回ったことだ。
時期が悪かったのかもしれないが、海産を買うなら川と直結したタラート・ノンやタラート・パック・ナム(サムットプラカーン)の方がよい。
売り場の内部は元々水浸しだが、そこで水かけ祭りをしていたものだから買い物もうかうかしていられない。
かける水は多分綺麗な水だとは思うが、魚や肉の臭い水がかかりそうで気味悪かった。
丁度プラーニン(ティラピア)を買ってお金を払っていた時に、お店の人の背中に氷水が注がれた。さぞかし冷たかっただろうと思うが、その売り子の男性はビクリともせず、丁寧にお釣りをこちらに渡した。そして取引が終わった直後に、大きな声を出して震え、復讐に走りだしたのが可笑しかった。一応、お客さんには被害が掛からないようにしているようで、タイにしては穏健な行動だった。
しかし、水鉄砲の流れ弾はどうしても時々当たってしまう。
ところで、ティラピアは、50年ほど前に皇太子明仁親王(今上天皇)がタイの食糧難を救うために寄贈したのが始まりだ。それでプラーニン「仁魚」という。非常に繁殖力が強く、日本の河川池でも在来種を滅ぼしてしまう勢いだが、この魚は水揚げしてからも滅法強く、なかなか死なない。死んでもなかなか傷まない。白身で肉厚、臭みもなく骨も少なく、実に食用に適した魚だ。
日本にいる時は、ティラピアなど食べたいとも思わなかったが、食べてみると味は黒鯛に負けないかもしれない。しかも、1kgものが45バーツと安い。