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タイの材木事情

日本に居た頃、ガーデニングが趣味だった僕は、ツーバイフォー(2X4)材を使って木工をやっていた。家の周りのラティスフェンスや、バラのためのパティオ、温室、ベンチなどを作ったことがある。なので、ツーバイフォー(2X4)材と道具さえあれば、僕にもいちご園のお店や、高設栽培の土台等が作れる。

そこで、材木屋をいくつかあたってみた。

結論から云うと、タイには材木はあまりなかった。あっても高い。

これは森林が殆どなくなってしまっていることによるものらしい。材木屋にあるのは、マレーシア辺りからの輸入品がほとんど。だから高い。

僕が昔使っていたツーバイフォー(2X4)材は、SPFといって、スプルース、米松、モミなどの針葉樹がほとんどで、軽くて加工がし易い。カナダや北米の大森林からの輸入が多く、値段も安い。

タイの材木屋にもツーバイフォー(2X4)材はあるにはあったが、昔使っていたSPFのものとは、全く違っていた。木が非常に固くて重い。多分、熱帯地方の広葉樹。値段は1メートルあたり90バーツ程度もする。室の良いものはもっと高い。4メートルものだと、360バーツ以上、重さは1人では持てないくらい思い。直線性もあまりよくなく、多くは反っていたり割れていたりする。表面は荒削りのまま。

IMG_20160405_132506

心持ち2インチよりも厚いような気がする。非常に重い木だ。

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どれも微妙に曲がっていて使いにくそう。ツーバイフォー(2X4)の規格品は直線であるからこそ使いやすいのに、曲がっているとその良さが生かせない。

木が固くて重くて丈夫そうなのはいいが、値段が高いのが痛い。この価格で新しいショップや高設栽培の土台を作ったら、いくら掛かるかしれたものではない。せいぜい、ちょっとした家具程度の大きさのものしか作れない。

タイは熱帯だから、木はたくさんあって、材木は日本よりも安いだろうと思っていたら大間違いだった。

そういえば、材木が取れるような立派な木が生えた森はほとんど残っていない。残っているとしたら、カオヤイのように国立公園になっていて伐採は無理。平地やなだらかな丘陵地は、ぼほ100%農地化されている。(田んぼの中に木がポツポツと生えてはいる)

やっぱりユーカリの丸太を使うしかないのか?

あんな不揃いの丸太じゃ、綺麗な建築は無理だ。設計すら無駄なことになるので、サイズも現地合わせになってしまう。そのなことは日本人には無理なので、やっぱり高くてもツーバイフォー(2X4)材を使うしかないか。

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コメント

Re: 適所適材

多分その通りでしょうね。

適所適材

スプルースは使いやすいですが、高温多湿のタイではすぐにシロアリに食われてしまうのでは?
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