中小企業向けタイ不正会計恩赦プログラム
タイの税務局が、中小企業に対して変わった恩赦プログラムを開始した。
二重帳簿等、不適切な会計報告をしてきた中小企業が、今月15日までにこの恩赦プログラムに登録し、
「これからは正しく会計(税務)報告します。」と宣誓すると、過去の不正、問題点について「目をつぶる」というもの。登録した企業には、正しい会計報告の仕方を分かりやすく指導してくれるということだ。
これまで、二重帳簿当たり前のようにしてきた中小企業は、このプログラムに戦々恐々。つまり、これまで不適切なことをしてきたことを自首するようなもので、寝た子を起こすようなことになりやしないか? 宣誓したあと、もしも不適切会計を続けたら、更に厳しい処罰を食らうのではないか?という不安のようだ。
僕の会社の場合、形の上では二重でない最低限の会計報告しかないし、僕の会社みたいなチンケなところを突いても何も出てこないから(大して追徴課税が取れない)、忙しいタイ税務局がわざわざここに来ることはないだろうと踏んでいる。
しかし、将来何かのきっかけで来た時に、過去の分まで調べられるのは嫌だ。
ちなみに、このプログラムについては、先日コラートで行われた勉強会で初めて知った。講師の先生が言うには、「登録して損なことは何もないだろう」とのことだった。タイ税務局としては、不正が当たり前のように行われているパパママ商店にも、これからはちゃんと正しく税金を払ってもらうようにすることで、タイの近代化の目玉にしたいということらしい。
そういうことなので、僕は上記恩赦プログラムの詳細を知っているわけではないが、ともかくも登録することにした。
200万社以上ある中小企業のうち、35万社の登録を目標にしているとのこと。
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