1月のコラート台地は晩秋の気配
いちごが成り、コスモスが咲き、朝顔やペチュニアやインパチェンスといった夏の花も咲き、クリスマスの時期の真っ赤なポインセチアが咲く、おかしな季節感の年始だが、自然界をよく見ると、日本の実りの秋に似ている。
とうもろこしは硬い黄色の実を付けて枯れ、サトウキビは茶色く枯れたように乾き収穫に時期を迎えた。
草むらの草達は、膨大な数の実をつけて世代を終えている。
下の池に降りる道は沢山の実を付けた草が枯れて、風に揺られてカサカサと音を発てている。
その下の道には、落ちた草の種が絨毯のように敷かれていた。
土が見えないくらい。膨大な量だ。
高さ5メートルもある大きなすすき。
これを見ていると秋の侘びしさを感じる。
いちご畑での僕の夢も、少しだけ叶って、多くは叶わなかった。
いろんなことがあったが、草をかける風の音が、時が過ぎていったのを告げている。
ミツバチの巣になるように作った巣箱には、結局ミツバチは入らなかった。
しかし、多くのコスモスに惹かれて、ミツバチはどこからかやってきて受粉してくれているようだった。
「この実何の実気になる実」の実が落ちた。
殻が割れて中から軽い芯と、それについたバルサのようにお軽い羽のついた種。長さ10センチ位。
空に投げると回転して落ちた。種の部分に薄いナッツが入っていて、食べてみたら、舌が痺れるほど苦くて、とても食せるものではなかった。
タイの台地に沈む夕陽は、いつもオレンジ色。
夜明け前の満月。300ミリで月のうさぎが写った。
なのに、朝顔ブルーヘブンは花盛り。