USB 顕微鏡
ワンナムキアオの近所で日本のイチゴ栽培に挑戦しているJ氏がマシュマロいちご園に来た時、僕の日本のいちごがダニだらけであることを指摘してくれた。
ダニが居るのはわかるが、どんなダニなのか僕の眼にはよく見えない。J氏は宝石の鑑定などに使うルーペを持っていて、僕にもそれを買うように勧めた。何処で安く売っているのかも教えてくれたが、あいにくその街には殆ど行かない。しかも、老眼でもはっきりとダニちゃんがデカく見えて、しかも同定や定量のために写真を撮れる代物が欲しかった。
そこで、LAZADAで検索して、USB顕微鏡なるものを購入してみた。
これがそれ。
ダニを見るには20倍程度で十分だが、その顕微鏡は5倍から500倍とある。中国製で1100THB。いかにも怪しげな製品だが、要はWebCamみたいなものだから、ノートパソコンに接続してきっと使えるだろうと思った。
使ってみたら、割りとちゃんと使えた。もちろん500倍は嘘で、20倍か50倍位だろうと思う。5倍から500倍と書いてあったのでズームを思わせたが、ズーム機能なんて全くついてない。あるのはピント合わせのダイヤルと、押しにくい小さなシャッターボタンだけ。LED照明がレンズの周りに8個付いていて、そのために視野は明るい。CCDは2M。スチールも取れるが、一応HDで動画も撮れる(というより動画が主体)。
付属のソフトは使い物にならなかったが、ネットでなんとか無料のソフトを探しだして使えるようにした。残念ながら、サイズ測定やカウント機能は付いていない。だた静止画と動画を撮影するだけのソフトだ。
500バーツ札に印刷されている王様の目の部分を写してみるとこんな感じ。
近紫外のランプがついてないので、お札の真贋には使えない。
自分の頭皮を移してみた。頭皮の老化や炎症の具合を見たかったが、少し赤くなっている以外は割りと綺麗な頭皮で、まだハゲそうにないので安心した。
次はあごひげのあたり。黒いのは剃られたヒゲ。
全ての人の顔には、先祖代々伝わるダニが住んでいるようで、そのダニのDNAを調べると、その民族の変遷が分かるのだそうだが、残念ながらというか、ホッとしたというか、写真を見る限りダニらしいものは見えない。
ちょっとピンぼけだが、ブーゲンビリアの花びら(ガク)を写してみると、何やら動物の皮膚の様。
これは安い髭剃り器の刃。
これはグッピーちゃんの水瓶に生えている金魚草。巻き貝の赤ちゃんが写っている。
そして、これが見たかったダニ。
裏庭の木の葉っぱの裏側を観てみたところ、居るわ居るわ。僕の肉眼では黒い点にしか見えないが、足や身体の節も見える。丸い卵もよく見える。
このダニがもそもそと這っているのが分かる。拡大してみると意外に活発に活動しているのが分かる。
例の「いちご病害虫の見分け方」という本で調べてみると、どうもこれはカンザワハダニのようで、いちごによく付くダニでもある。
これでもってマシュマロいちご園のダニを撮影し、J氏にも見せてあげようと思う。
先日、殺虫剤を撒いたので、ダニは減っているだろうか?
葉の裏側の毛もよく見える
まあ、これだけよく見えれば、いちご園のダニもすぐに見分けられるだろうと思う。
もうちょっと倍率があればもっと面白いのだろうが、ピント合わせは難くなると思うので、調度良いところなのかもしれない。
折角なので色んな物を撮して遊んじゃおうと思っている。