老犬と老人
数日前に日本に帰ってきた。
特に用事はなかったのだが、3ヶ月帰ってなかったし、上手い具合にマイル交換でチケットが手に入ったから帰ることにした。クリスマスと年末年始は、いちご園の方が忙しくて帰れないので、今しかタイミングが合わなかったというのもある。
今回は一件小さな商談があるのみで寂しい限りだが、たまには家族に顔を見せておこうと思った。
それと、今後の期待を込めて若干の商材の仕入れ。日本のいちごも追加して試してみよう。
当たり前だが、帰ると日本は冬だった。
「ああ、冬なんだ。」と思った。
愛犬はすでに老いぼれて、歩くのがやっと。主人の顔を見ても、はしゃぐわけでもなく、ちょっとしっぽを振るだけ。一日中死んだように寝ている。口の周りのヒゲもすっかり白くなり、ただ静かに生きているだけのように見える。散布に連れて行っても、足が悪くてしんどそうだ。ボールを投げると嬉しそうに走って取ってきた昔が嘘のようだ。
この土地に来て、この犬と暮らし始めて15年になる。何もかも変わったような気もすれば、何も変わってないような気もする。
もうここには、強い感情は残っていない。
もう最後かもしれないと思い、一緒に記念写真を撮ってみると、自分も老人になっていた。
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