いちご大福 試作品
マシュマロいちご園増収計画として、いちご大福をやったらどうかという読者からのコメントがあった。
いちご大福はノンタブリで買って食べたことがある。東京から輸入した本場物のいちごチョコレート大福。
一個90バーツのいちごチョコ大福をマシュマロちゃんは美味しそうにあっという間に平らげた。
ネットで調べると、どうもタイ人はあんこはあまり好きではないらしい。だから、ドラえもんは好きだが、どら焼きはあまり人気がない(好きな人はとても好きだが)。そこで、美味しかったチョコレート大福にしたほうが受けるだろうと思った。
レシピを調べてみたら、いちごヨーグルトプリンに負けないくらい簡単そうだったのと、材料が全部タイの何処でも揃いそうだたので、レシピとにらめっこしながら独りで試作品を作ってみた。僕にも美味しいいちご大福が出来たのなら、いちご園で売ってみるのもありだ。
いちごはスーパーで買った。これだけで110B。
色は綺麗に赤いが、恐ろしく固くて酸っぱく、甘みが殆ど無い。それはそれはありえないイチゴだった。
しかし、試作だから良しとした。イチゴはヘタをい取って洗って水気を取っておく。
肝心の白玉粉。白玉粉とは、もち米を粉砕して水で溶いて沈めた粉とのこと。
ならば、タイのもち米カウニャウの粉でいいはず。それなら何処にでも売っている。
右の写真がそれ。値段も安くて○。これと砂糖をよく混ぜておく。
これに水を少しずつ加えてよく混ぜる。
レシピにはなかったが、ミルクも加えてみた。
更に食紅(これは以前いちごクッキーを作ったときに買っておいたやつだ)を少々。
のつもりが、加えすぎで赤くなり過ぎてしまった。本番ではイチゴジャムにしたほうが良さそうだ。
この段階では、さらさらしている。
それを電子レンジに入れて3分。スポーンでかき混ぜるとねっとりしてくる。
電子レンジでの加熱と撹拌を繰り返し、出来たと思ったら、片栗粉を敷いたトレーの上に拡げる。
片栗粉とは、じゃがいもからとったデンプンのこと。コーンスターチでもいいらしい。
じゃがいもはあまりタイにはないが、キャッサバなら山ほどある。そこでキャッサバ(タピオカ)デンプンの粉を代用した。
トレーに広げた皮を少し食べてみると、粘り気が少なく舌にざらついたので、回収して更に電子レンジで加熱、撹拌を繰り返した。すると、全体が半透明な感じになって、ものすごい粘り気が出てきて、スプーンが曲がって使えなくなった。そこで皮が完成したと判断。

市販のチョコレートケーキ用のチョコレートをイチゴにまぶした。
このチョコレートが失敗だった。且つ冷やしても固まらない性質だったので、写真のようにベタベタでとても手で丸く包むことなんか出来なかった。しかも、価格も材料の中で一番高かった。この点は要変更。
それから、チョコレートいちごを皮で包むのだが、これが難しかった。手にベタベタくっついて上手く扱えない。片栗粉を手にたくさんつければべたつかなくなるが、今度は皮同士がくっつかなくなる。しかも、チョコレートが固まらないので形も収まらない。イチゴの向きを上に保ちたかったが出来なかった。
いちごをチョコレートで包むステップと、それを皮で包むステップをいろいろ試行錯誤しないとダメだと思った。
試作品を切ったところ。
やっぱりチョコレートの収まりが悪い。しかもイチゴが横を向いている。
皮の業面もなめらかでない。色も濃すぎる。これじゃあ売り物にならない。
しかし、食べてみるとお味の方は、、、、
自分で言うのも何だが、めちゃくちゃ美味しい!
あの不味かったイチゴが美味しさを引き出す立役者になっている。チョコレートとイチゴというのは意外に相性がいいのだとわかった。
マシュマロちゃんに写真を見せたら、
「なにこれ?」の冷たい反応。
「いとご大福だ」と言うと、
「あははは」で終わり。
上記の問題点を克服すれば売れると思うけれど、将来店頭に並ぶ可能性は今のところ不明。
多少酸っぱくても、多少表面が傷んでいても、大粒ならば使えるだろうから、利益率向上には貢献するはずだ。
上手く出来たとして、3つで100バーツってとこかな。一個100円。ちょっと高いかな。