タイのカップヌードル
昨夜のスパゲッティーが使ったアジ(プラトゥー)が塩辛すぎて食えたものじゃなかったせいもあり、今夜は一人で料理する気にもなれず、セブン-イレブンに行ったら、何故か急にカップヌードルが食べたくなった。
カップヌードルはタイで何度か食べたことがあるが、今日はその価格に改めて驚いた。
13バーツなのだ。今のレートで、43.6円。
日本のコンビニで日新のカップヌードルを買うと、160円くらいするので、かなり安い。

しかも、写真のようなスプーンまで付いている。このスプーンは折りたたまれて、カップヌードルの容器の中に直に入っている。麺や具に直接触れているので、日本人の感覚としては不衛生だがタイでは普通だ。
よくそんな値段で商売できるなと感心するが、他のメーカーのカップヌードルもだいたいそのくらいの価格だし、袋入りのインスタントラーメンはもっと安いので、日本のような価格をつけたら全く売れないのだろうと思う。
味の方は、タイのカップヌードルはやたらと辛いものが多いが、この製品はあまり辛くはなかったし、まあまあの味だった。ただし、スープのコクは薄い気がするのと、卵や肉などの具の量は半分以下と思う。
同じように歴然と価格差があるものに、缶コーヒーがある。
味の素の売れ筋缶コーヒーであるBirdyは、最近値上げしたものの18バーツ。つまり60円。
異常に甘くて、日本人の味覚にはとても耐えられない代物だが、タイではよく売れている。味の大本山である味の素が、どうしてこんな不味いコーヒーを売るのか不思議だったが、タイの味の素社長の話では、味の好みをしっかりと研究してローカライズした製品を提供するところが味の素の強みだと言っていた。学生の時に、味の素に入ろうと思って面接したら見事に不採用となり、代わりにパッとしないと思っていた同期の学生が入社して、今ではかなりの役職に付いているので、味の素にはなんとなく反感を感じるところであるが、グルタミン酸ソーダと言っても通じないのにAJINOMOTOといえば世界で通じるところは凄いとしか言い様がない。
他に歴然とした価格差があるものの代表選手は、オンナだろう。こちらは、価格の割に味・サービスがいいのでタイの観光産業の柱ともなっている。
また、タクシーはバンコクが世界一安いそうだ。
逆に価格差がないというか、むしろタイのほうが高いと思われるものに、牛乳とチーズとハム、ソーセージがある。ハムチーズトーストで朝食を済ませようとすると、ちゃんとした飯より高くついてしまう。
話が逸れたが、タイ飯に飽きたら、日新のカップヌードルは悪くない選択だ。