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イヤミな日本人?

ソンクラーン中は、日本人が大勢カオヤイいちご園に来てくれた。

会社には誰も居なく皆休んでいるので、仕事したくてもやることがないのだろう。

そこで、社有車と専属運転手を使ってカオヤイに避暑に来る方が多い訳だ。

お互い日本人だと分かると話が弾むことが多いが、中にはウマが合わない人も居る。

そんな日本人との会話。

「ひょっとして日本人ですか?」と聞いてみたら、

「あれ、日本語話せるんだ。それともホントの日本人?」

「はい日本人です。」

話が弾むと思ったらはいきなりこの質問。

「どうして日本人がこんな所でいちご園なんかやってるん?」

(ム! なんか悪いのか? その質問は答えるのが一番難しいんだ!)

「もともと違うことやってたんですけど、いろんな経緯でいちご園なんかやってます。」

「いちご園で儲かるの?」

なんか馬鹿にしたような口調。日本人のやる仕事じゃない? はい、外国人事業法で、農業も販売員も禁止されているよ。僕だってあんたより長く企業戦士やってたけど、思うとこあって辞めたんだ。

「いやあ、儲かるってほどは儲かりませんよ。」

「そうだろうね。それで、いちご売って食べて行けるんか?」

「まあ、なんとか食べていけてます。」

「だけどタイ飯ででしょう?」

「はい、まあ。」

(どう言う意味? 日本食は高くて食えないだろうって? そうさ、どうせローカルタイ飯がメインだが、それが悪いか? ついでに言うと、タイ人も僕も食べて行くために働いているのではない。ここでは、働かなくたって食べていける。日本は違うけどね。)

「他にも収入があるんでしょう?」と奥さん。いいとこ突いてくる。

「ええ、まあ。小さな会社やってまして少しだけ収入がありますけど、景気悪いので、収入はこっちのほうがメインですね。」

「いちごの時期が終わっちゃったらどうするの?」

「しばらく何もせず、タイと日本を旅行しようと思ってます。」

「へえ、優雅だねえ。いろんな人が居るもんだ。人生いろいろって奴だな。まあ、頑張ってな。」

おそらくは日本企業の駐在員。日本人は普通数人しかいないので、皆さん年齢の割に上級職で、タイでは家付き車付き家政婦付きのいい暮らしをしているが、給料自体はそれ程多くは貰っていない。日本に帰れば通勤電車に揺られる普通のサラリーマン。

多分あんたの給料より、いちご園からの収入の方が多いんじゃないか?

別に嫌味な人ではなかったが、嫌味に聞こえたのは、僕の内部で今の自分を惨めに思っているからか?

沈没したとは思っていない。

でも、もう一歩かニ歩飛躍しないと駄目だ。

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Author:ハムケン
サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった50代親父。

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